【新唐人日本2012年3月9日付ニュース】重慶市の王立軍元副市長がアメリカ領事館に駆け込んだ事件は、中国共産党上層部の内輪もめを浮き彫りにしました。最近、海外メディアや人権組織は、王立軍が遼寧省で生きた人からの臓器摘出や人体実験にも加担していた事を暴露しました。
王立軍は前職遼寧省錦州市公安局長の就任期間中、当時遼寧省の省長だった薄煕来と共に法輪功に対する迫害に加担。2008年、北京オリンピックの安定維持の名目で、当局は一段と迫害を強化しました。王立軍は錦州、朝陽、葫芦島で法輪功学習者に対する大規模取締りを自ら指揮し、少なくとも86人を逮捕。うち3人は迫害で死亡しました。王立軍はこのことで公安省から表彰され、アメリカに公費旅行まで行きました。
この取締りで逮捕された葫芦島市在住の法輪功学習者黄立忠さんは、不当に10年判決を下され、盤錦刑務所で電気ショックによる拷問の受け、死亡。
錦州市の黄成さんは、拷問で両手が骨折し、左足を負傷。6年の判決を受け、盤錦刑務所に監禁されました。刑務所では10本指に針を刺されるなどの拷問で苦しめられ、後に脳梗塞、脳出血を発症。生活も自立できなくなり、2011年2月、亡くなりました。
“法輪功迫害追跡国際組織”が2月16日に発表した最新調査報告によると、王立軍は生きた法輪功学習者からの臓器摘出や人体実験にも関与していたそうです。王立軍は2003年5月、“現場心理研究センター”を主催し、数千例の臓器移植を行いました。また、王立軍が主催した“薬物注射後の臓器移植実験研究”は2006年9月、当局から“特別貢献賞”を授与。
2008年6月、重慶市副市長兼公安局長に就任した王立軍は、いわゆるマフィア撲滅運動で名を知られ、重慶でも法輪功学習者への迫害を大々的に展開。不完全調査によると、2008年の北京オリンピック前後、重慶では240人あまりの法輪功学習者が逮捕・監禁されました。
新唐人テレビがお伝えしました。